ミュージカル マチルダの原作を読んでみた

海外では有名な文学作品らしい

 

読んだのはこれ

評論社 (2005/9/1)宮下 嶺夫 (翻訳)

マチルダは小さな大天才 ロアルド・ダール コレクション

 

チルダは小さな大天才

イギリスの作家ロアルド・ダールによる児童文学作品。1988年出版。

 

長くつ下のピッピスウェーデンの小説。1945年出版。

『モモ』(Momo)ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学作品。1973年刊。

はてしない物語』ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる、児童向け小説。1979年刊

この頃の文学

 

子供はけっこう、はじけていて、

いたずら好きで

不思議も出てくる

 

あらすじなど

ミュージカルと違って、生まれた時から始まるわけではない

最初っから、子供溺愛のよその親の話からのスタート(自分の子供は天才、世界一と)

チルダ4歳3ヶ月ごろから話 始まる その時、字は読めて一人で図書館に2時間いられる。5時に帰宅。

 

両親は本は読まないが、雑誌は読んでいる。新聞もとっている。

  いや、雑誌 新聞だって立派な読書だと思うけど

チルダは雑誌と新聞を読んでいるうちに字が読めるようになった設定

  ここがどうしても納得がいかない

テレビは12インチスクリーン(30cm)

  そんなに大きくはない

 

母は社交ダンスでなく、ビンゴをしているし、スェットプディングみたいにぶくぶく太った女と記載がある。

家には寝室が3つあり、そのうちの1つがマチルダの(結構恵まれてる?

毎週マチルダはお小遣いをもらっている(結構恵まれてる?

父は中古車業。ミュージカルと同様おがくずなどをつかっている

母はエリザベス・アーデンの白粉を使用

普通は5歳前に学校に入るが両親が手続きを怠ったため、5歳半で入学。学校は5〜11歳

生徒数250人 マチルダの同級生18人(日本よりずっと少人数教育

ミス トランチブルがどうやって校長になったのかはミステリーだ と

ミス トランチブルは運動選手(ハンマー投げのオリンピック英国代表) がっしりした肩、たくましい腕、ひきしまった手首、年がら年中茶色のコットンのスモックを着ていてこれを広い川のベルトで腰に巻き付けている。

「伯母(ミス トランチブル)はこの村で大変尊敬されている影響力のある人」

  作者の推測はさておき、オリンピック選手の経歴、女性ながら尊敬され校長職

ミス トランチブルはマチルダの父から車を買っている、そして早々に故障

枝ムチ ベルトの体罰は禁止されていた

学校内における体罰 - Wikipedia

イギリスでは1986年に国から資金を受けている学校で禁止された。資金援助を受けていない公立および私立学校については、イングランドウェールズでは1999年、スコットランドでは2000年、北アイルランドでは2003年に禁止となった。

    つまり、公立校ってことか

ミス ハニーに、『どこかのお上品な私立学校で働いたっていいんだよ、あんたも私ぐらい長いこと教えればわかるだろうが』と

   やはり公立校、しかも長く教職についている

チョコレートケーキ食べ終えた後の陶器の皿をブルースの頭に振り下ろして割った

    体罰ダメなんじゃ

トランチブル校長はイモリをみたのは初めて クロコダイルと勘違い

ミスハニーは23歳 父は村の医師 古い素敵な赤煉瓦の家に住む、2歳の頃母死去、父は忙しい医者だったので、家を切り回し、私の面倒をみてくれるひとが必要だった。それで父は、私の母の姉、つまり私の伯母に頼んだの、うちにきて私を育ててくれないかって、伯母は独身だった。伯母は同意し、うちへやってきたの」そのとき伯母は30歳くらい。父は5歳の頃死去。

10歳からは家事を任されていた。料理アイロン掛けも。

 ということは、トランチブル校長は50歳くらい。ミスハニーが家を出た後は自力で家事を?

副校長はミスター・トリルビー(次の校長になる)

   とはいえ、彼は幼児虐待 見て見ぬ振りしてたんじゃ

突然ベンンゴ氏事務所から書留の手紙でドクター・ハニーの遺言書現る。生前に父が蓄えた金銭も銀行に安全委預けられている。

   なぜこのタイミングで?使い込みしていないとか

赤い家とマチルダの家は8分ほど

   え、この家のこと知ってただろう

チルダの両親はあわててスペインに行くとは言ったが、追っ手は出てこない(警察に追われていると)

中古車業のマチルダの父の車は大きな黒いメルセデス

 

最後のところで必要になる情報

ミスハニーの名前はジェニー 父の名はマグナス 

ミス トランチブルの名はアガサ

 

食べ物の記録

ホットチョコレート (マチルダは台にのって自分で作れる)

ボブリル(オーストラリアのマーマイトのような液体 これを溶かして飲み物にする)

オバルティン(スイスの会社、イギリスの会社が商標権を持っている 日本でいう”強いこのミロ”)

TVディナー 冷凍食品

フィッシュアンドチップス(外で購入)

朝食 目玉焼き乗せトースト2枚 ポークソーセージ3本、フライドトマト少々(父用)

   コーンフレーク(マチルダ

   ピーナッツバターとジャムのパン(兄)

      お母さん、そうは言っても お料理してる

ゴールデンシロップ (イギリスで古くから愛されている、サトウキビから作られた糖蜜ブレンドしたシロップ)

ポテトチップス

スエットプディング(体型の比喩につかわれた:牛の脂肪、小麦粉 レーズン 香辛料を混ぜたプディング

リコリス キャンデー

チョコレートケーキ ケーキは直径45cm ダークブラウンのチョコレートアイシング

生徒用と自分用のケーキは材料が違う 校長用は本物のバターとクリーム使用

  これ、校長は一人で食べる予定だった?

給食 ソーセージとベークドビーン

ミスハニーの食事 黒パンにマーガリン 牛乳と紅茶 砂糖抜き

チルダの想像 家だったら バター&ジャムのトーストに、スポンジケーキ

赤い家にうつったミスハニーの食事 黒パンにバター&ジャム 

 

 

悪口の表現

(プログラムに英国にはいろんな悪口があるが日本語には少ないと出ていたので)

かさぶた:ある期間我慢したらつまんで吹き飛ばすことができる

アオバエ

地虫 じむし

ペテン師

海賊 山賊 牛泥棒

歯槽膿漏

惨めなチビ

ゴキブリ

ウジ虫

腹黒のチビのけだもの

鉄格子の向こう側にいるべき人間

いやらしいできもの

ノミにくわれた吹き出もの

破れかけたみずぶくれ

ふみつぶされた砂糖大根

 

   悪口は、皮膚疾患や昆虫が多いのですね

 

 

読後の感想として

 

ジェンダーの思い込みを考えるのに、男女を逆転して考えてみるというのがあるらしい。

もしも、ミス ハニーの母が女医で父だけ亡くなり、

母は多忙だったので、独身でオリンピック選手で村から尊敬されて、公立学校の校長になるような長く教職についていた、独身の父の兄を家によびよせて、娘の面倒をみてくれとお願いしました。と書いていたら、変だと思うだろう。

 

父は村の医師 古い素敵な赤煉瓦の家に住む、2歳の頃母死去、父は忙しい医者だったので、家を切り回し、私の面倒をみてくれるひとが必要だった。それで父は、私の母の姉、つまり私の伯母に頼んだの、うちにきて私を育ててくれないかって、伯母は独身だった。伯母は同意し、うちへやってきたの」そのとき伯母は30歳くらい。父は5歳の頃死去。

 

校長の父の殺人はもちろん悪いこと。

でも、ミスハニーの家に住んでいて(ミスハニーの父に呼ばれたし)、家具も処分せず、財産にてをつけることはなかった。子供に家事はさせたけど、彼女も働いていたのだろうし、だから財産に手をつけなかったとも。

慣れない(独身なので初めての)育児から幼児虐待に走ったのは良くないことであることは確かなのだけれど、父が育児をしなかったのも良くないよな、人に任せっきりにして、とも思った。

日本にも、部活の監督で、自分のチームを強くするためにと暴力を用いる指導が〜って聞く

そういう指導者って、ある程度まではチームを強くでき、優勝などに導いたりする実績があったりするので、誰も口出しできないってこと、時々ニュースで見る。

イギリスだけの特殊な事情でもないことだと思う。

最初は強くしてあげたいという気持ちからだろうけれど、それがいつのまにか虐待に変化している。まわりは見て見ぬ振り。これは、レッテル貼っておしまいでなく、本当はまわりも諌めないといけなかったのでは?

チルダの両親も気づかない人たちなのだろうけれど、食事も部屋も、お小遣いもそれなりに渡したりしているので、完全に毒親とまでも言い切れないのではないか。

もちろん中古車の偽装はダメだけど。

勧善懲悪設定はわかるんだけど〜と

御伽話に、まじめにつっこんで、感想いうなんて、ま、あかけどね〜