ビゴのパン屋さん

ジャンポール・ビゴ仁川店さんにいきました
友人からビゴさんのイートインは美味しいときいたので、
ただ、ホームページに情報が少ない

パン8:00 〜 20:00
カフェ8:00 〜 19:30(L.O)
 ランチ 11:30 〜 14:30
としかかかれていません
モーニングメニュー
ランチメニューがあるようです
2015年3月現在 ランチメニューは3種とも918円(税込み) 珈琲 紅茶 ブラッドオレンジジュースからチョイスつき

グラタンセット パン サラダ グラタン 飲み物
パスタセット  パン サラダ イタリアンスパゲッティ 飲み物
サンドイッチセット 野菜ハムサンド 飲み物

単品だと
野菜サンド648円からスペシャルサンド1080円までいろいろあります
カスクート(フランスパンのサンドイッチ)はチーズの378円からローストビーフの540円まで
ケーキセット648円
パフェは4種あって、皆702円
アイスクリームも4種あって皆540円

いや、それより、
紙のテーブルクロスがおもしろすぎる、、、
ビゴさんのユーモアがいっぱい LE REGLEMENT CHEF
シェフのルールでしょうか?
1 シェフとは神である
2 シェフはいかなる時でも絶対で有る
3 たとえ見習いが正しくとも条文1をおもいだせ、、、
4 シェフとはただつまみ食いをしているのではなく、味見をしているのである
などなど 14条まで続きます、、

グラタンセットを注文

チーズが、、粉チーズが 本物粉チーズがついてくる、、、

おお、、
グラタンはカニグラタン たまねぎ マッシュルーム入り

なんといっても、附属のパンが絶品
あたためてなくても、もう美味
おそらく、バケット 田舎パン(モチモチタイプ) 全粒粉胡桃パン
それに、 無塩バター

なに、この美味しさは パン最高、、さすがはパン屋さん できたてのいいとこつめあわせですわ、
ブラッドオレンジジュースにしました


帰りに少々かってかえりました

  • ラスクサレ 税込み324円 パルメザンチーズ味だそうです

一袋130gくらい
オリーブのパンやベーコンのぱんもあって、なかなか楽しい

  • 100%バターでつくられたクロワッサン 税込み173円

12x12x3.5cm 50gくらい

原材料 バター 小麦粉 砂糖 卵 ラム酒 塩 ベーキングパウダー バニラ 
直径6.5 高さ1.5cm 25gくらい
製造者 有)ビゴさん(兵庫県西宮市)
鳥繁産業さんのエバーフレッシュ入り 
購入時より1月程の日持ち
アルミじゃばらいり
上面に卵黄でつけたようなきれいなやきめ
厚焼きクッキー
バターと甘味 ほんのりかおるのは、バニラか、、甘いだけでなくなにかの香りあり

  • ブラウニー 180円+税

原材料 砂糖 バター 卵 チョコレート 小麦粉 胡桃 ココア
6x5x2cm 55gくらい
鳥繁産業さんのエバーフレッシュ入り 
購入時より1.5ヶ月程の日持ち
中が柔らかく生チョコ的で美味


テーブルクロスで非常にビゴさんに興味をもったので、店頭にもでていた本を買ってみました
パンの日本の歴史についてよくわかる非常によいご本でした 

ビゴさんのフランスパン物語

ビゴさんのフランスパン物語

同じ生地でも発酵の具合 整形だけで別のものにしあげてしまう天才ぶり
体でおぼえさせる 夜中と言ってもいい朝早くから職人さんを指導するご様子
愛嬌があり、社交的なお姿
日本のもったいない精神をもち、整理整頓等の掃除もきちっとされるご様子
かたくななまでに、フランスのパンにこだわる姿勢(カレーパン クリームパン メロンパン あんぱんはつくらない)
日本人相手だから適当にアレンジしたぱんが売れるからそれをつくる ということはしない
(菓子に関しては甘味アルコールをおさえざるをえなかったそうですが)


Wikipediaやドンクさんの各店のホームページと順をおって覚え書きをかきますが
創業者であるフィリップ・ビゴさんについては、Wikipediaもありますが、
パンの歴史は
1543年 種子島ポルトガル船 ここで伝来
1868年築地ホテル館(江戸ホテル) 1869年横浜ホテル 1870年神戸オリエンタルホテル 1878年富士屋ホテル(箱根)1879年也阿弥ホテル(京都) 1890年帝国ホテル 等のオープン有りそこではたらいていた職人さんがパンをひろめる
1874年 木村安兵衛氏 あんぱんを考案(酒種で発酵させたパン生地)
1896年(明治29年日本製粉の創業
1900年(明治33年)館林製粉株式会社の創業(日清製粉
1915年(大正4年) 丸十製パン田辺玄平氏ドライイーストの研究に励み「玄平種」を完成(Wikipediaより)
1920年大正9年) 敷島パン創業
1928年(昭和3年) 神戸屋 従来のホップス種からイースト菌を使用する製パン方法に日本で初めて成功。
1936年(昭和11年神戸屋直営店の第1号店オープン。パン料理、喫茶
1938年 ドンク 帝国ホテル製菓長井上松蔵氏、美部氏招聘 イギリスパン バンズ コッペパン等をつくっていた
1947年 藤井パン三代目藤井幸男氏事業を継承。彼はこの、カルヴェル教授のバゲットに感銘をうける 1951年ドンクをはじめる
1946年 日糧製パン設立
1948年 千葉県で「山崎製パン所」開設
1948年 広島市 タカキベーカリー開業(本場デンマークの技術者ピーターセン氏から学んだデニッシュの伝統的な製法と味わい)
1954年(昭和29年)フランス国立製粉学校教授レイモン・カルヴェル氏、カナダのクロウハースト氏が来日
    第1次世界大戦で捕虜になったハインリヒ・フロインドリーブ氏(1924年大正13年に神戸市でパン屋を開店する)の長男ハインリヒ・フロインドリーブ2世とともに70日かけて全国17カ所でパン作り披露バゲット クロワッサン ブリオッシュなどが紹介される
1956年 紀ノ国屋ベーカリー開設
1965年 カルヴェル教授再来日 日本の変化、日本のパン屋の熱心さに感じ入り本物をそだてようと決意
1965年 東京国際見本市の為にカルヴェル教授の教え子 フィリップ・ビゴ氏22歳の時に来日 バゲットのデモンストレーション
    ドンク藤井幸男氏国際見本市のオーヴン(ポンス社) ビゴ氏ともにひきとる 通訳は高橋 哲夫氏(筒井ベルナール氏)であった
1966年 ドンク青山店開店 フランスパン フィセル シャンピニオン クロワッサン、、、フランスパンいろいろ
1970年  タカキベーカリー 青山アンデルセンを開店    
1972年 (昭和47年) 兵庫県芦屋市にドンク芦屋店をゆずりうけ「ビゴの店」第1号店を開店
1980年 ビゴ氏、ドンクと共同出資で「ドゥース・フランス」を設立


ついでに、洋菓子の歴史についてもかかれていたところだけ覚え書き
1897年(明治30年)神戸風月堂 神戸に創業 カステラ シュークリーム マロングラッセ ワッフル等の商品有り
1923年(大正12年)1905年創業の藤井パンさん カフェをだす
1924年大正13年)フロインドリーブ神戸市中山手通でパン屋を開店
    (大正13年ユーハイム夫妻 神戸三ノ宮でカフェつきの店オープン バームクーヘン販売
1926年(大正15年)神戸市中山手で マカロフ・ゴンチャロフ氏 チョコレート店
    (大正15年)神戸市トアロードでヴァレンティン・フョードロヴィチ・モロゾフ氏「Confectionery F.MOROZOFF」モロゾフ洋菓子店を開店。 
1938年 (昭和13年)ドンクではスポンジにバタークリーム シュー エクレア コロネ イタリアンミルへー(ミルフィーユ) スイートポテトなど作っていた
1940年 ドンクビゴ氏がきてから、本格的なフランス菓子に切り替え たいがいのフランス菓子はつくっていたそうな
http://www.donq.co.jp/family/matsuzo.html 
1949年、ドンクの製菓職長「井上松蔵」によって生まれました。帝国ホテルの製菓チーフをしていた井上松蔵の哲学は、、とでています
1963年 (昭和38年)ドンク菓子職人高橋 哲夫氏フランス洋菓子修行に出発



ご本にでてきたビゴの仲間たちに登場された方
シェ・リュイ 平井政次氏
パンテコ  松岡徹氏
ヒルトン大阪 ペストリーシェフ 増田和敬氏
ル・シエル  鷲田均氏
コム・シノワ  シェフ・ブーランジェ 西川功晃氏
シェ・ピエール ピエール・プリ ジャン氏
その他
1999年(平成11年)にクープ・デュ・モンドにでられた
ヴィエノワズリー 江崎 幸一氏(ドンク) 細田 実氏(ビゴの店銀座)飾りパン部門 中山 透氏(神戸屋レストラン)の話
息子さんの話 など




それから 私も不勉強でよくしらなかった豆知識を幾分

  • 第2次世界大戦までパンは嗜好品 またその後もアメリカ占領下でアメリカ式のパンしかしらなかったので

日本人はアメリカ式のふわふわした白くて均一なパンこそがパンだとおもっていた
がカルヴェル教授のバゲットはぼこぼこ大きな穴があいていた
フランスパンはこの穴が大きいのが生命 グルテンを充分に生かした結果

  • クッペが転じてコッペパンになったらしいけれど、本来一本切れ目(クッペ)がはいったフランスパンのことだった
  • 維新政府のお雇い外国人が英国人が多かった為か柔らかい米を好む日本人だからか、固いフランスパンより柔らかいイギリスパンがはやる
  • フランスならチョコのエクレアには必ずチョコのカスタードをつめる チョコをたべてほしいから 美味しくする為にが第一

日本ではサービス精神のあらわれだが、いろいろいれすぎ、美しいものに、めがいってしまう

  • フランス人にとってパンは日本人の御飯と同様 神聖なもの 日本ではお遊びのたべものとしてはいってきていたけれど、、

だから、ジャムや餡をはさまない クロワッサンやヴィエノワズリーはお菓子屋さんの分野のもの
フランス人は皮のほうが好きな人が多い 中味をすてて皮だけ食べる人もあり
さて、焼いてから何時間後がいちばんおいしいか、、それは、本に書いてあります