レディベスに関する覚え書き

レディベスに関する覚え書き(どうせ私は鳥頭で、すぐ忘れるから、、)
現在大阪梅田芸術劇場上演中 レディ・ベス
歴史選択でおぼえたはずが、、知らないことばかり、、これは、気持ち悪いので調べました


この話にでてくるメアリーは 以前に麻実れい白石加代子で、舞台化された『メアリー・ステュアート』にでてくるメアリー(1542−1587)ではなく
メアリー1世 (1516−1558)(42歳で死亡 在位5年程だけ 婦人家系疾患でのようで、その為妊娠かともおもわれたとか、、)
メアリー1世 とフェリペ2世は11歳程違い フェリペ2世は父の死去で即位の為 結婚後2年でスペインにかえったようである。これ以前に彼は10代でポルトガルの王女と結婚していたことあり。(彼は後にエリザベスに求婚し断られる:映画ではメアリー死去前にもう求婚していた  最終的に彼の軍隊が無敵艦隊を率い エリザベスの軍に負けることになる)
エリザベス1世を殺してしまうと その当時 メアリー・ステュアートにも王位継承権があり、彼女はフランスよりの人間だったので、まだ新教徒とはいえ、エリザベスのほうがまだスペインに有利と考えたのか、恩をうっておいたのか、、、??


メアリー・ステュアート(1542−1587エリザベスの9歳年下)は生後6日でスコットランド王位を継承   コミック”7つの黄金卿”にでてきて エリザベス1世に軟禁されたのはこの人。彼女も正当なイングランド王位継承権をもっていた。彼女はフランス宮廷でそだてられ、メアリー1世崩御の年にフランスの王子と結婚している つまり、フランスよりの人間ということである。


メアリー1世は 父ヘンリー8世の最初の妻の子供  3番目の妃であるジェーン・シーモアの息子のエドワード6世がヘンリー8世逝去後即位 彼も15歳で死亡したのち、いろいろ反乱があったようだが、、イングランドアイルランドの女王になった。(37歳くらい) で、翌年結婚した。(26歳の夫)、、、、うーん、老眼鏡使う年でもなさそうですが、、 エリザベスとは17歳くらい違う
その昔 エリザベスがうまれ(1533−1603) メアリーはその臣下にくだるよう命令されたようで、多感な時期にそういうことがあったので、反発が激しかったようですね、、、その後 1546年に王位継承法が改正される(30歳ころ)までは、メアリーは庶子としてすごしたそうです。


エドワード6世死去後 9日間だけレディ・ジェーン・グレイ(プロテスタント エリザベスの学問上のライバルだったとか、、)がイングランド女王であった。彼女はヘンリー8世の父のヘンリー7世の曾孫  彼女の夫はウォリック伯(のちのノーサンバランド公 ジョン・ダドリー)。ダドリーの父の画策により実現  しかし、メアリーの逃亡等もあり、2人ともロンドン塔幽閉 翌年夫婦共々処刑された。(レディ・ジェーン・グレイは17歳 夫19歳  メアリー1世はかなり躊躇したらしいけれど、、)
その レディ・ジェーン・グレイの話が このあいだ 堀北真希上川隆也らで上演された『9daysQueen〜九日間の女王〜』 なんですね
舞台はみにいっていませんが、家庭教師ロジャー・アスカム(上川隆也)とでていることから、エリザベスとレディ・ジェーン・グレイは近しかったのでしょうね。
あらすじには、ヘンリー8世の未亡人キャサリン・パー(ヘンリー8世の6番目の妻ですな)の宮殿で王女メアリー1世エリザベス1世と共に貴族としての教育を受けていた。とかかれています。御学友ですね。、、いや、その時 メアリー1世は エリザベスの17歳程年上ですから、、学力レベルがかなりちがったとおもいますが、(ジェーンはエリザベスの4歳年下)


ちなみに、 もうひとりのメアリー ”メアリー・ブーリン”はアン・ブーリンの姉妹ですが、彼女もヘンリー8世の愛人の一人だったそうな、、、、そして、彼女の子孫からエリザベス1世の寵臣やそのほか、政治家チャーチル ダイアナ妃等がでているらしい、、
エリザベートにしても、アン・ブーリンにしても 王家に嫁ぐ イコール 幸せとは限らないな、、っと


エリザベス1世も、もっと後のフランスでのルイ14世の時代でも若い頃は国が安定せず、ほとんど戦国時代、、
君主は軍を従える程の人格をもっていたでしょうし、、で、その時代の軍 半分海賊だったみたいですから、盗賊を従える貫禄ももちって、、、
お上品なだけでは、やっていけなかった難しい時代だったのでしょうね、、、
エリザベス1世 即位25歳くらい 在位期間44年(1558−1603) 2歳の時に母の処刑により庶子となる(プリンセスからレディに)ヘンリー8世の最後の妻の助言により庶子のまま王位継承権復活
13歳の時に父死去  20歳の時にメアリー1世即位
本当は吟遊詩人さんとの恋があったのかは?ですが、、
エリザベス1世は臣下で幼なじみの初代レスター伯ロバート・ダドリー(同い年)それと
ヘンリー8世の3番目の妻(エドワード6世の母)の弟のトマス・シーモア(彼はヘンリー8世の最後の妻で未亡人となったキャサリン・パーとも結婚した)とも浮いた噂があるようです
この物語にはでてきませんが、、、
物語にでてくる トマスは トマス・ワイヤット  イングランド王国メアリー1世の治世に”ワイアットの乱"を起こした人物であり、外交官で詩人であった同名のトマス・ワイアットの息子とwikipediaにでていますが、、
ああ、もう 同じ名前をつけるのはやめて、、、
映画では牢獄中のエリザベスの心をささえたのは、ロビンではなくロバート・ダドリーになっていました。(映画 98年英国 Elizabeth)



舞台はお金がかかっていて、(とくに衣装)素敵でした。
曲もまあいいのですが、やはり日本語の歌詞がしっくりいかないといいますか、、
ロミオとジュリエットのバルコニーのシーン? 再現  ああ、でも、ロミオとジュリエットと違って両家の和解(でもかなり唐突ですが)があってよかったかも、、
(映画では同じ台詞  メアリー:じゃ、牢に入っていなさいというも、エリザベスの処刑命令書にサインせず死去となっていた)
アンブーリンが全然ほかのひとと絡めないのもちょっと残念   
キャット(キャサリンチャンパーノウン)が語学ほか礼儀作法等を指導したそうですが、、単なるやさしい乳母的にしかかかれていないところも少々残念でした。
曲は古風で弦楽器でよかったですが、アンコール拍手しにくいかも、、、
現在 体外受精等で本当の親がしりたいって裁判等するとかニュースでききますが、、たしかに、アイデンティティーが、わからなくなると不安になるという点 強く印象にのこりました。
とくにベスの場合は王の娘であるというところに、生き方の芯をもっているためこれがゆらぐと、生き方をかえることにもつながり、牢獄での暮らしにダブルパンチできたであろうことは、想像できました。
それに、親戚で年齢が近い、同じ継承権をもつレディ・ジェーン・グレイの処刑もありましたし、フェリペ2世のとりなしがなければ、処刑もありえたのでしょうね
また、公開処刑はその当時庶民の娯楽だったようで、日本のように、身分の高い人は限られた人しか見ていない前で切腹というのではないようですから、その点からも嫌悪、恐怖の対象だったでしょうね。
映画エリザベスゴールデンエイジではメアリー・ステュアートの死刑執行書への署名をしながらも、当日になって取り消したい等うろたえる様子が描かれていました。メアリー1世のここらへんの葛藤はでていませんが、やっぱり自分のサインで同朋が亡くなっていくのは精神的にダメージでしょうね。
しかし、こうやって、若い頃に苦労したから 良い為政者となったのでしょうね。まあ、その後の人生でもかなりご苦労されるようですが、、、


参考にした映画を記録

エリザベス [DVD]

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ついでに、疑問に思って調べたこと、、
けちってプログラムを買わないのがわるいのですが、、プログラムにはかいてあるのでしょうか?
舞台中央にある傾斜のついた丸い円盤
外側は Ⅰ〜Ⅻまでの数字が2回でてきていますが、ⅣがIIIIになっているのはなぜか?
ただし、9はⅨであった
”時計の文字盤は伝統的に 4 時を「IIII」とし、 9 時は通常表記の「IX」で示すものが多い。”Wikipediaより
ということは 時計を表しているんですね、24時間ですか
その内側は星座 暦
1番中央は J234??
1でなくて、J? これも調べる
”装飾の目的のため、1 の代わりに大文字の J を用いる例も見られる。”と
またそこにでていたヴェネチアの時計は1のかわりにJが使われていました。これもWikipediaより
古典的装飾装置ですね


トマス(と最初登場の女性)が隠れる左側の樽 後ろ下のほうからはいり でる時は上から
メアリーが肖像画に投げるナイフ ナイフの下のほう肖像画に切れ込みあり、絵の中からさし口の下のほうからあがってくるとおもわれる 
ただ、絵の扉を閉めた時はどうなっているのだろう?