ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』

ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊

 

トニー賞10部門を独占とのことで見に行った

ストーリーがあるようでないようでとは?

 

なるほど、これは見に行かねばわからなかった

独特の雰囲気

舞台の赤色がなんとなく異国を感じさせる

プログラムには「赤い砂漠のイメージ」と出ていた

ただ、エジプトとイスラエルの文化の違い、

漂う緊張感などは、しょせん日本人にはわからないだろう

イスラエルと近しいアメリカ人にはわかるのだろうが、ともお思った

 

プログラムが非常にわかりやすい 買う価値のあるプログラム

一触即発の緊張状態でもないが、仲良くてを取り合うほどでもない両国

時代も1990年代半ば、イスラエルパレスチナの和平合意1993年、ラビン首相暗殺1995年

解決?〜泥沼化への時代なのだとか

不平等をなくす、望ましい未来を描いている、とコラムに

 

プログラムでは、ブロードウェイではたどたどしい英語をはなす中東の人のやりとりが面白い

そんな楽しみ方もあるそうだけれど

日本語の劇では、そういった方言的なものは、いれていなかった

 

演出の森新太郎氏は、同じ曲、芝居を10回も20回も千本ノックのように続けて、そこから引き出していく演出をされるらしい

笑いをとりにいくようなことを封印して渋い芝居を貫徹した風間杜夫

濱田めぐみ氏の歌はさすがで 風間杜夫氏の歌はセリフのような歌

新納慎也氏が、軽さの中にも軍人らしさを、新納慎也氏は、人物を引き寄せるより、別人物になるタイプの役者さんかな〜っと 最近、お芝居の人物の深みが感じられ

 

中東の独特の楽器がつかわれていて それが雰囲気を盛り上げる

最近のお芝居だから、男女間のジェンダー?役割?のようなのの違和感が少なかった。

 

なるほどね、ある日の出来事

なにかが大きく変わるわけではないのだろうけれど、ホロっという作品か

たぶん 歴史的な背景を知れば、またちがったりかいができるのだろうけれど

予習なしで観た印象の覚書き

 

 

 

解説がわかりやすかった

ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』 | 【公式】ホリプロステージ|チケット情報・販売・購入・予約

2018年、米演劇界の最高名誉であるトニー賞授賞式は、異様な雰囲気に包まれた。その理由は、一本のミュージカルが、ノミネートされた11部門のうち、作品賞を含む10部門を独占したからである。その作品の名は『The Band’s Visit』。2007年に公開された映画「迷子の警察音楽隊」(カンヌ国際映画祭ある視点部門・国際批評家連盟賞、ジュネス賞、一目惚れ賞/東京国際映画祭・最優秀作品賞)を原作に、ミュージカル『ペテン師と詐欺師』の作曲家デヴィッド・ヤズベックが作曲と作詞を手掛けた作品だ。

トニー賞で10部門を独占したのは2006年の『ビリー・エリオット』以来の快挙だが、本作は大規模で派手な趣向のある作品というわけでもない。しかし、イスラエルに演奏旅行に来たエジプトの音楽隊が道に迷い、地元のイスラエル人と一晩交流をするというシンプルな物語の中に流れる、抒情的な空気と独創的な音楽は、得も言われぬ魅力を放つ。

 

第72回トニー賞 10部門受賞

-ミュージカル作品賞

-ミュージカル主演男優賞

-ミュージカル主演女優賞

-ミュージカル助演男優賞

-ミュージカル演出賞

-ミュージカル脚本賞

-ミュージカル照明デザイン賞

-ミュージカル音響デザイン賞

-オリジナル楽曲賞

-編曲賞

 

この度上演が決定した日本版『バンズ・ヴィジット』の演出を手掛けるのは、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞、第47回菊田一夫演劇賞を受賞した森 新太郎。古典から現代劇、近年では『パレード』や『ピーター・パン』とミュージカルの演出も務めている。先日発表された、第30回読売演劇大賞の2022年上半期に於いては、舞台『冬のライオン』『奇跡の人』で演出家賞にノミネートされている。

米国で本作が圧倒的な評価を得た背景には、楽曲や俳優陣の素晴らしさもさることながら、歴史的に対峙してきたエジプトとイスラエル二国の国民同士が、国境を越えて心を通わせるという、人間の本来あるべき姿を描いたメッセージが、時勢に即して人々の心に刺さったことが大きい。

世界中で平和への願いが強まるとき、本作が日本で観客にどのようなメッセージを届けるのか、目が離せない。