加藤健一事務所『喝采』『誰も喋ってはならぬ!』をみての覚書 

加藤健一事務所の2つの作品

 

 NHK-BSプレミアムステージ 加藤健一事務所 『喝采』『誰も喋ってはならぬ!』 

NHK BSプレミアム 11月6日(日)深夜0:00~

 

喝采

1929年のミュージカル映画でなく

原題『THE COUNTRY GIRL』1954年アメリカのドラマ映画のほう

 

バックステージもの

1950年のニューヨークが舞台

 

映画と違って 娘がなくなったことになっている

妻役は この時代なのに 夫も幸せに でも自分もしあわせでなければ

というところが

日本とはちがうな と思った

 

作 クリフォード・オデッツ 1950年に発表 映画はアカデミー主演女優賞など2部門

訳 小田島恒志 小田島則子

出演 フランク エルジン 加藤健一、

   ジョージー エルジン 竹下景子

   ポール アンガー 浅野雅博、 劇作家役

   ラリー 林 次樹、 舞台監督役

   ナンシー ストッダート 寺田みなみ、

   ラルフ 高木俊輔

   バーニードット 山路和弘

   フィル クック 大和田伸也

演出 松本祐子

 

 

 

 

 

 

『誰も喋ってはならぬ!』

フランスコメディ 日本初演

 

作:フロリアン・ゼレール フランスの劇作家

訳:中村まり

演出:堤泰之

平成28年 本多劇場

 

出演:加藤健一、ミッシェル

島田歌穂、妻のナタリー

天宮 良、親友 ピエール

加藤 忍、愛人 エルザ

中村龍介、息子セバスチャン 29歳

大久保鷹、配管工 レオ

渡辺 徹 ポーランド人 パベル 下の階の住人

公演期間・場所:2016年11月23日~12月7日、下北沢・本多劇場

 

フランスのとあるアパートの一室

レコードを手に入れる これをききたいのだが

いろいろあって聴けない

コメディ 

裏に悲劇 

 

 

以下 ネタバレ あらすじ

 

 

 

 

妻は息子をきにしている 何もしていない 音楽をやっているが理解できない

すべて無意味に思えると

実はもっと相談したいことが

20年前の浮気を告白 夫は嫉妬もしない

 

水道工事はみずもれ

水道工事人はエルザ(夫の愛人で妻の友人 妻は愛人と知らない)の知り合いのポーランド人ということだったが、ポルトガル人だった

水漏れがあったと 下の階のポーランド人あらわれる

息子はバンドもうまくいっていない ステージでネズミをたべたり

 

息子はファッキングラットと改名したのでその名でよべという

 

妻と夫の愛人(エルザ)は友人

愛人は妻に全てをうちあけようとする 必死で止める夫

 

妻は浮気相手は夫の親友のピエールと告白

もしかして セバスチャンはピエールの子かも?

とたんに激怒 ミッシェル

 

セバスチャンが才能開花できないのはそのせいかしらと悩む妻

そこへピエール登場

 

ナタリー(妻) 息子に父が違うと告白

息子 意に介さないふうにみえるが、

変更した名前でよんでくれに反した & パパだよというピエールを息子殴る

 

水漏れひどい 逃げ出す工事人

かけこんでくる 下の階のポーランド

 

ピエール 僕は今でもナタリーを愛している という台詞とともに

水漏れのせいでもある?

くずれおちる 舞台の奥の書斎のレコードセット(書棚のようにならべられたレコード)など

そこへ 家にかえったエルザがナタリーへ電話 

 

エルザが浮気を告白

でていく 妻とピエール

残る ミッシェル ポーランド人 息子

 

どうしてでていったの ママ?という息子

どうもわかっていなさそうな息子

 

息子に 実はライブはよくなかった 改名もよくない

大人になれといったミッシェル

 

息子は パパは一度もあいしてくれなかった

僕はずっと透明人間だった

ずっとふりむいてほしかった

 

ポーランド人にうながされ 息子をだきしめ なぐさめるミッシェル

ひとまず息子と和解

でていく ポーランド

 

ぐちゃぐちゃの部屋 聴きたかったレコードをさがしだして

一人でレコードを聴く

傷がついているようで 同じフレーズがくりかえされる

 

 

 

 

コメディの中で物悲しさも

大人のコメディ

いかにも加藤健一事務所さんらしい作品

 昔は審判とかセイムタイム・ネクストイヤーなど いっていたの

おもいだしました

 

 

 

演劇の力って 大きい

早く本物をみにいけるようになったらいいな