ニュードラゴン さんのロールケーキ ロールケーキ発祥の店?の考察

ニュードラゴンさん

東荘園店さんが本店かなと思っていきました
歩いている途中に芝居の湯などもありましたが、目的はケーキなのでいっしょうけんめい歩くバス通りでなかったので、、

店の端にテーブルと椅子がありました
ドリンク等の提供はされていないそうで
お盆にのせ プラスチックスプーンを用意してくださいました
今回は かなり特別かもしれませんが お茶を用意してくださいました

別府名物 ドラゴンロールをカットしたもの
米の粉ロールカットというものもありましたが、たべきれないのでそちらはお願いしませんでした
上面に粉糖
直径9センチほど
外側に焼き目のある約二重タイプ

  • オールドベイクド

チェリージャムを入れたこくのあるチーズケーキ と店頭に 389円
長さ8〜9cmくらい
上面焼き目しっかり ナパージュなし 側面付近だけ粉糖
ねっとりタイプというより ややしっかり生地でくずれやすいチーズ記事
酸味少しあり あまさそこそこ
珍しいのは底面にレーズンでなく サワーチェリーがはいっていること
サワーチェリーのさんみがよくマッチします
台は側面にもあり、ややぶ厚め よく焼いてある生地


なるほど、チーズケーキにサワーチェリーは初めてかも
ロールケーキのラスクも初めてかも、、
ありそうで 一般的にでまわっているけれど
まだないというこの発想
バタークリームのロールケーキを 
生リームのロールケーキに応用する という発想もあるかもしれませんね




シールには
New Dragon depuis 1970
Des gâteaux délicieux confectionnés avec coeur et savoir-faire par nos pâtissiers

直射日光 高温多湿をさけお早めにお召し上がりください
製造者 有)ニュードラゴン  東荘園店 流川店


テイクアウトした焼き菓子

  • ドラゴンロールラスク

焼き菓子
原材料 小麦粉 全卵 バター 砂糖 植物性油脂 乳脂肪
直射日光 高温多湿をさけ
製造者 有)ニュードラゴン(大分県別府市
直径9 高さ1.5cm 20〜25gくらい
外側はちょっとはがれ 中の方はくっついています
なるほど 味わいはロールケーキ〜カステラ
クリームみたいな砂糖が美味しい

  • リーフパイ

焼き菓子
原材料 小麦粉 バター 卵 塩
直射日光 高温多湿をさけ
製造者 有)ニュードラゴン(大分県別府市
株)タイセイシリカゲル入り
13x5.5x0.5cm 20〜25gくらい
上面に砂糖
表面がキャラメリゼされ パリッパリで美味しい

  • ドラゴンフィナンシェ

原材料 マーガリン 小麦粉 粉糖 砂糖 メープルシュガー アーモンド BP トレハロース 卵白
直射日光 高温多湿をさけ
製造者 有)ニュードラゴン(大分県別府市
鳥繁産業 食品品質保持剤 アルベール入り
8.5x4〜4.5x1.5cm 30gくらい
しっとり焼き菓子 甘め 
お店に山積みされていた理由がわかります
メープル味とアーモンドの風味がなんとも、、、
いろんな砂糖の味わいがミックスされていてとても美味しかったです






冊子には
創業以来守り続けて来ましたパティシエの技術 ひとつひとつてづくりの味を大切に、、、というようなことがかかれていました


ベップ・アート・マンス2017の新聞にプログラム会場地図があり いろいろなおみせの説明がありました
ニュードラゴン 流川店のところに
ロールケーキ発祥の店 老舗の味はふんわりしっとりできめ細やか プリンアラモードもおすすめ ロールケーキ1200円 とでていました


やよい天狗通りのとなりの筋 お店が並ぶとおりの終わり近くにある

駅前のお店にも行きました

 お店には 2008年(平成20年)6月21日の大分合同新聞さんのコラムの記事のコピーがはってありました

第4章 食の街 ルーツ
ロールケーキ その発祥の地が泉都 別府であることはあまりしられていない
ただ 洋菓子業界では有名な話だ。「最初に考案したのはニュードラゴン そこから全国に広まった」
スイーツを手がけるパティシエの間では「伝説」として語り継がれている
、、、中略
文章は著作権があるそうだから あらすじだけ
フランスにも似たたようなお菓子があった
それはバタークリームで もうちょっと硬い生地であった
1970年代 生クリームが登場して これをつかってやわらかいお菓子をつくった
こんなのフランス菓子じゃないよ と同業者からいわれ
でも 舌の肥えた別府市民に支持されて 全国から弟子入りが殺到した
1970年5月創業のお店 現在は2代目さんがあとを継いでいる

そんな記事でした
新聞だから 裏づけ等の資料があるのだと思います
1970年代 インターネットはありませんでしたwikipedia ウィキペディアでは
日本では、山崎製パンが昭和30年代に発売した「スイスロール」(厚めのスポンジケーキにバタークリームを薄く塗って巻いたもの)が、一般家庭のおやつとして普及した。
と書かれています


お菓子の由来物語 には

お菓子の由来物語

お菓子の由来物語

日本にロールケーキが伝わったのはポルトガル人より トルタというお菓子
ロールケーキが普及したのは昭和30年代に山崎製パンが「スイスロール」の名でスポンジケーキにバタークリームを塗って巻いたものを発売してから これは、スイスの「ルーラード」をもとにロールケーキを作ったことから「スイスロール」と名付けた イギリスでもロールケーキは「スイスロール」とよばれている
と出ている



お店にはホームページがなく
おみせの表にこの新聞生地が両店舗ともに貼られているけれど
また新聞記事にもロールケーキ発祥とかかれているけれど
お店自身でポスターに書いたり お店の看板に書いていることはない


ノーベル賞にしても 似たような研究をしている人がいっぱいいて
1番最初に英語で有名な雑誌に載った人がそれの発明者ってことになっている
他に発明した人がいても発表していなければ最初の人と認められないことがほとんど
一方
お菓子に著作権はないらしい
インターネットもなかった時代にいろんな地域で似たようなお菓子が出ていたとしても
ほとんど知る由はなかった
1997年発行の 村上和子著 

KOBE 洋菓子物語

KOBE 洋菓子物語

という本があり、(http://d.hatena.ne.jp/taberunodaisuki/20111028にも記載済み)
その時代の神戸のケーキ屋さんの写真が何枚もでているのですが、
小さい写真だから絶対とは言えませんが、
その当時 ロールケーキを置いていたお店はなさそうです



なお、2010年発売のFIGARO パリのお菓子 という本に

フィガロブックス パリのお菓子。 (FIGARO BOOKS)

フィガロブックス パリのお菓子。 (FIGARO BOOKS)

パリのお菓子の写真がたくさん出ているが
ロールケーキについては1枚も写っていない
いちごのショートケーキが日本独特のお菓子であるように
ロールケーキも日本独特のお菓子である可能性が高いとおもいます


振り返って考えると
1970〜1980年代 私は関西にいたのだが
おぼえているケーキ屋さんは
 不二家(1910年創業)
 ユーハイム (設立1950年1月 創業1909年)
 モンパルナス(1947年創業)
 ヒロタ(1949年 株式会社洋菓子のヒロタ設立)
 コトブキ(1971年(昭和46年)「お菓子のコトブキ」に社名変更)
 モロゾフ(1931年に神戸モロゾフ製菓設立)
くらいかな、、
そういえば そのころ ロールケーキってなかったような気がします
そうそう 餡をまいた一六タルトというのが四国愛媛県にありますね
あれは餡だし、
スイスロールはバタークリーム
そう 昔の洋菓子はバタークリームの製品が多かった
1960年頃から 冷蔵の技術の進歩で 生ケーキがふえはじめる
ということは、地方でも保冷のケーキがでてくるのは1970年代かも、、
そして、
バタークリームでなく餡でもなく 生クリームをつかったロールケーキを考案した
ということで
生クリームをつかったロールケーキ発祥の地というのはあり得る話だと思います



これを考えるにあたって 探した資料など



森永さんのページにもう少し歴史がでていました
https://www.morinagamilk.co.jp/download/index/17461/140605.pdf

1922年(大正11年)に不二家さんが苺がのった生クリームの スポンジケーキをつくったとされています
不二家さんのホームページにでています
たぶん生クリームだった?とおもいます かいていないけれど、、、
製品化していなくても 遠心分離があれば牛乳から生クリームは作れますから
https://www.fujiya-peko.co.jp/company/company/history.html



生クリームの中沢さんのホームページに
https://www.nakazawa.co.jp/product/nakazawa-history

  • テレビや冷蔵庫などの家電製品が普及していった昭和30年代には洋菓子店にショーケースが普及し、ショートケーキやシュークリームなどが店頭に並ぶようになりました。
  • 昭和37年(1962年)東京都杉並区和田に生クリーム専門工場(杉並工場)を建設、 併せて同所に衛生技術研究所を設置

自由が丘スイーツ物語: ケーキで人を幸せにする街

生クリームが量産されるようになって来たのは、アメリカから遠心分離式生クリーム製造器が輸入された大正の終わり頃になってから 西洋から学んで来て生クリームを使ったケーキを知っていた職人たち、、、
(大正の終わり 1924〜1926年ごろかな?)



ということは
1920年ごろから 日本では生クリームはあったのだと思う
そして
1962年からは中沢さんが生クリーム販売をしている
ただそのころ
保冷トラックというものがなかったし、生クリームは乱暴に運ぶとバターになるから、、
大分県にも生クリームが入って来たのは1970年代 ということは考えられる
ことかとおもいます、、、



なお その後の一重巻きロールケーキについての歴史は
http://d.hatena.ne.jp/taberunodaisuki/20150116/p2
に記載済み



食べログを記録
ニュードラゴン 東荘園店
https://tabelog.com/oita/A4402/A440202/44000804/
ニュードラゴン 流川店
https://tabelog.com/oita/A4402/A440202/44004004/