ミュージカル 『スワンキング』を観に行った

ミュージカル 『スワンキング』

日本制作のミュージカル 初演

 

脚本 / 詞 / 演出 :G2

音楽/編曲:荻野清子

出演

橋本良亮(A.B.C-Z) 別所哲也 梅田彩佳 渡辺大輔 今江大地(関西ジャニーズJr.) 牧田哲也 夢咲ねね 中井智彦 藤田奈那 天宮良

朝隈濯朗 彩橋みゆ 荒田至法 大音智海 加賀谷真聡 河合篤子 後藤晋彦 島田彩 俵和也 堤梨菜 安福毅 山田裕美子

企画制作:TBS/サンライズプロモーション東京

 

最近のミュージカルは主役がいっぱい居ることが多い

ルートヴィヒ二世(第4代バイエルン国王(在位:1864年 - 1886年))とワーグナー(ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー)の物語

 

衣装、舞台装置、同じフレーズが何回も出てくるところ 

いろんなフレーズから合唱していくところなど、ミュージカル エリザベートと雰囲気が似ている作品

トートたちのように、精霊たちがでてくる 長い布のお衣裳金色の巻毛で

曲はここから聴ける この曲を聴いてチケットを買った

「夢の王国」は好き

ミュージカル『スワンキング』公式|橋本良亮主演

 

エリザベートも、例の白いお衣装の 例のたくさんの髪飾りで登場

エリザベートファンにも嬉しい

 

ミュージカル エリザベートも悲しいお話しだけど

今回の

ルートヴィヒ二世(1845−1886、40歳没)も悲しいお話

 

『彼は彼は狂っていなかった 夢見ただけ』 というエリザベートのセリフ

戦争は嫌い 芸術で人民を統一するのだと

彼は女性を愛せなかった(ゲイ)だったらしい

エリザベートとは精神的に通じ合うところがあったらしく、憧れていたらしい

すごく借金して、お城を3つ建てて、ワーグナーも良い待遇で迎え、これにも資金が

ワーグナーと仲違いしたのちも、頼まれて劇場の資金を出している

(プログラム 吉田真さんの解説ページによると 例えば仲違い

ローエングリンの主役にする人 ワーグナーは実力のあるベテランにしたい、ルートヴィヒ二世は美男子にしたい など)

そのため、廃位 クーデター

その後‥ というお話

 

 

最初に彼が亡くなったという知らせをエリザベートが伝えを聞くところから始まり

最後はその亡くなる一歩手前で終演 だから、えーと 亡くなったんだっけ?

とちょっとなるけれど

 

史実と違って、ルートヴィヒ二世は最期まで美しいお姿

 

18歳の時に即位

まずやったことは、ワーグナーを探すことだったとプログラムに

その頃、ワーグナーは借金まみれで、作品の上演機会を失い失意のどん底

彼がここで手を差し伸べなかったら、もしかしたら、今日のワーグナー作品は‥

 

 

エリザベートとルートヴィヒ二世のお父さんが従兄弟の間柄

あの一族は、近親結婚も多かったようで、ルートヴィヒ二世はエリザベートの妹のゾフィ(ゾフィーシャルロッテ・アウグステ・イン・バイエルン)と婚約していた。

しかし、破局 ゾフィは翌年フランス王ルイ・フィリップの次男ヌムール公ルイの息子アランソン公と結婚した。夫妻は1男1女をもうけたそうだ、50歳で没。その翌年姉のエリザベートは60歳没。

 

ワーグナー(1813−1883)も天才だったのだろうけれど、結構、私生活では‥

リストの娘のコジマ コージマ・フランチェスカ・ガエターナ・ワーグナー(1837−1930)

と不倫の関係

 

現在の職業指揮者の先駆的存在

ハンス・ギードー・フライヘア・フォン・ビューロー(1830−1894)ドイツの男爵で指揮者、ピアニスト。1869年にコジマと離婚

も登場する

 

とても少ないけれど

ニーチェフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ 1844-1900) ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者もでてくる

 

そういえば、パリでのワーグナーに対するブーイングというのの裏事情が、

wikipedia タンホイザーにでていた

3月13日にナポレオン3世の臨席のもとに初演を迎えたが、オペラ座の会員でボックス席を予約していたジョッキークラブの若い貴族たちは、かつてバレエの挿入を要求した際に拒否されたことに対するワーグナーの態度を根に持って、公演を妨害しようと大声で嘲笑や怒号を放った。これにより初日の公演は収拾がつかない状態に至った。 ブーイングは2回目(3月15日)3回目(3月25日)と徐々にエスカレートしていき、ジョッキークラブの貴族たちは仲間を呼び寄せ、ラッパや狩笛、鞭などを持ち出して妨害工作を行い、喧騒をきわめた末、公演が続行できない事態にまで発展した

そのまた裏事情が

伊藤嘉啓 パリの『タンホイザー

にでていた

パリで不評だったわけ

その1 台本をフランス語にして、韻を踏まないといけないしきたりだった

その2 第2幕にバレーをするしきたり。裏事情 オペラ座の常連の貴族たちは、遅い夕食後に2幕を観にくる、彼らのお目当てはバレー それらはたいてい彼らの情婦であったらしい

 

 

今からすると、まあ そりゃ ワーグナーもおこるだろうよって

昔のスポンサーはかなりすきほうだいできたのですね

 

 

プログラム 中野京子さんの解説に

ルートヴィヒ二世最後亡くなった時は120キロ(身長190cm)に肥満していて、溺死で発見された

とでていた。

亡くなったのは1886年6月13日、逮捕され廃位したのはその前日

1866年、普墺戦争。1870年、普仏戦争で弟オットーが精神に異常をきたした。

劇中で、戦争をきらったルートヴィヒ二世が嫌な戦争の役目をいつも、弟オットーにおしつけていたが、それもできなくなった。

エリザベート シシィの摂食障害というか、ダイエット、美への執着、執念は有名だが、

おそらく、同志のような?ルートヴィヒ二世も本当はシシィのような美に対する気持ちがあったのでは?しかし、精神的にうちのめされて、それどころではなくなったことを、たぶんルートヴィヒ二世自身が一番なげいたのかもしれないなーーと 勝手に想像した。

 

 

 

 

もし自分が、その時代のバイエルンの国民だったら すごく怒っただろうと思うけれど

現代から見れば、

お城は観光資源として今でも有名 外貨を稼いでいる

ワーグナーの楽曲も、色々な人に影響を今でも与え続けている

ワーグナーを聴きながら、宮崎駿がポニョをつくったという話もきいたことがある

 

 

ワーグナーとコジマはお互い最初は結婚していたものどおし、不倫関係で子供が3人だったそうだが、その後お互い死別や離婚で結婚した

コジマはその後、ワーグナーを支え、彼の死後も作品の再演に力を尽くしたそうだ。

 

いろいろ、その時代にはあったのだろうけれど

彼らが残したものは大きいのだなと

時代の評価って と考えさせられる作品であった

 

 

ノイシュヴァンシュタイン城(1869より建設開始、いまだ未完成)

バイロイト祝祭劇場(1876年完成)  

ヘレンキームゼー城(1878-1886年建設)  

リンダーホーフ城(1874-1878年完成)

 

楽劇『ニーベルングの指環

1848年(ワーグナー35歳)から1874年(61歳)にかけて作曲。

4部作、上演に約15時間を要するので4日間をかけ上演するという大作。

 

 

ということで

ノイシュヴァンシュタイン城に非常に興味をもち

YouTubeを検索しまくって内部までみていたら

姫路の太陽公園の城が、かなり、この雰囲気を残していることを知った

そうだ、あそこ、この間いってきたところだった

改めて、そんなことでも感動するのであった。

旅行にいきにくい昨今 関西で手軽に行けるのはありがたいことだ。

 

taberunodaisuki.hatenadiary.jp

 

あれ、チラシ持っていないとおもったが、

そうそう、この冊子を見て買ったんだった チケット

 

 

 

ミュージカル「スワンキング」 | サンライズプロモーション東京

ルートヴィヒ二世にA.B.C-Z橋本良亮!ワーグナー別所哲也!ヨーロッパ音楽界における史上最悪のスキャンダル『スワンキング』2022年6月上演!

【あらすじ】 天才作曲家・ワーグナーと彼の才能に惚れ込んだバイエルン王国の若き国王・ルートヴィヒ二世。 ともに二人が夢見るのは、大作オペラ「ニーベルングの指輪」の上演。 しかし、彼らの行く手にはさまざま困難が立ちふさがる。 友情、愛情、嫉妬、絶縁…。 史上最悪のスキャンダルを乗り越え、果たして彼らの夢は達成されるのか―。

 

ミュージカル『スワンキング』 | イベント | 関西テレビ放送 カンテレ

“狂王”ルートヴィヒ二世と“天才”ワーグナー ヨーロッパ史を揺るがせた二人の愛憎を描いた ミュージカルがここに誕生する———!!! 若さと美貌を持ち合わせたバイエルン国王・ルートヴィヒ二世は音楽と建築をこよなく愛するあまり破滅的浪費を繰り返した“狂王”。 リヒャルト・ワーグナーは天才的な作曲家でありながら借金と女性関係に生涯苦しんだ最低男。 そんなワーグナーの人格を嫌悪しながらも、才能に心酔していたルートヴィヒ二世。二人の愛憎関係からインスピレーションを受けミュージカル化の構想を温めてきたG2が、今作の脚本、詞、演出を務め、更にミュージック・ステージ『ショーガール』や映画『ザ・マジックアワー』『清須会議』など三谷幸喜作品を多数手がける荻野清子が音楽を書き下ろし、新作オリジナルミュージカルの傑作を生み出す。

 

彼らはただ、夢を見続けた、自らの命を懸けて—— シュタルンベルク湖のほとりで、不吉な胸騒ぎに襲われるオーストリア皇后・エリザベート。 そんな彼女の元に、お互いに唯一心を許した存在であるバイエルン国王・ルートヴィヒ二世の死体が湖から上がったという報せが届く……。 時は遡り、とある安宿の一室。作品の上演機会を失い、借金まみれになった天才作曲家・ワーグナーは自らの死を覚悟していた。そこに救いの手を差し伸べたのがルートヴィヒ二世。ワーグナーを崇拝する彼は、莫大な報酬をもって惜しみない援助をし、大作オペラ「ニーベルングの指環」の上演を共に夢見る。ワーグナーは信頼する指揮者ビューローとその妻・コージマを呼び寄せ、創作に没頭する。しかし、このことがワーグナーとコージマの人知れぬ関係を生み出し、またルートヴィヒ二世は政策的批判から窮地に追い込まれることになる。 友情、愛情、嫉妬、絶縁…、立ち塞がる史上最悪のスキャンダルを乗り越え、果たして彼らの夢は達成されるのか——。