シアター・ドラマシティ PARADE

シアター・ドラマシティ 898席
※オーケストラピット使用時は70席減
食事は入ってすぐ右のバーコーナエリアで可能
軽食しか売っていない 
おそらくバーコーナーの経営はホテル阪急インターナショナル

2017年6月現在
コーヒー300円
お茶200円
ハーゲンダッツ 350円
など



ミュージカル パレード
1999年トニー賞最優秀作詞作曲賞、
最優秀脚本賞を受賞した愛と感動の秀作、待望の日本初演決定!
20世紀初頭のアメリカで実際にあった冤罪を題材にした究極の人間ドラマ。
ミュージカル界屈指のキャストが集結!
だそうです


まあ、なんとまあタイムリーな話
1913年のアメリカ南部の話だけれど ちょっとどこかの国の今の状況にも似ているというか、、、
忖度
ちょっとづつ皆が嘘を重ねていくうちに世間の雰囲気が変わり
社会の雰囲気で悪人にされたり スケープゴートが作られる
都合の悪いことは表に出さなかったり、真実をいえない雰囲気になっていたり
自分の信じたいことだけを信じたり
正義の鉄槌下すのは誰
可視化されないことにより政府側に都合のいい証言だけが集まる
空恐ろしい気持ちがします
さすがに最優秀脚本賞を受賞しただけのことがあります 
悲劇ながらストーリーがなんとも、、
見終わった後に じわーっと心に楔が打ち込まれ
考えさせられるといいますか、、
本を読んだり演劇を見ても 後からそれについてじっくり考えないと本当に自分のものにならないといいますが
これは深く自分の内面を振り返って考えさせられる話
押し付けでない 本来の人間のあるべき姿(反面教師で) 道徳の話ってこういうものかなと思います





1913年アメリカ南部の中心、ジョージア州アトランタ南北戦争終結から半世紀後の南軍戦没者追悼記念日に関するお話
パレードの背景にあるものというチラシが入っていました
1861〜65年お南北戦争後 奴隷解放宣言が出た後も南部では白人による黒人の私刑(リンチ)横行
ユダヤ人による差別は黒人のとは違い 最初は欧州から続く反ユダヤ主義キリスト教系住民の中にくすぶる程度だったのだが、ドイツ系ユダヤ人の移民がアメリカ社会においておどろくべき速さで経済的成功をなすと南部貧困白人層は次第に彼らを強く像をするようになる
というような話が出ていました

北部から来たユダヤ人 レオ・フランク  石丸幹二
妻ルシール 堀内敬子
アトランタ州現知事のスレイトン 岡本健一
その妻 サリー・スレイトン 秋園美緒
アトランタ州検事ヒュー・ドーシー 石川禅
夜間警備員、黒人のニュート・リー 安崎求
新聞記者のブリット・クレイグ 武田真治
記者ワトソン 政治活動家 新納慎也
工場の清掃人 ジム・コンリー 坂元健児
弁護士のルーサー・ローサー 宮川浩
ローン判事 藤木孝
殺された13歳の少女 メアリー・フェイガン 莉奈
その母 未来優希
メアリーの友人フランキー 小野田龍之介
フランク家のメイド 飯野めぐみ


実話で https://ja.wikipedia.org/wiki/レオ・フランク事件 Wikipediaにも出ています
まあ、名前もほとんど一緒
レオ・フランク Leo Max Frank 
第一発見者は守衛のニュート・リー(Newt Lee)
メアリー・フェイガン(Mary Phagan, 当時13歳)
鉛筆工場の従業員ジム・コンリー (Jim Conley)
スレイトン知事(John Marshall Slaton: 60th Governor of Georgia.)1915年6月21日、フランクを絞首刑から終身刑へと減刑する命令を下した
所有する新聞で反ユダヤ主義を煽動していたトム・ワトソン(後に連邦上院議員となる)
知事の妻の言葉「臆病者の妻であるよりは勇者の未亡人でありたい」との夫人
弁護士Luther Rosser,
ヒュー・ドルシーの検察官  Hugh Dorsey 彼は政治家でもあり、 ジョージア州知事 (1917-1921)、およびアトランタの上級裁判官(1935-1948)として10年以上勤めていた法学者である。DorseyのFrank-Phagan事件での勝利は、彼の政治的な人気に貢献し、1917年から1921年まで、ジョージア州知事として2年連続で2度選出されました。(Wikipediaより)


劇では数人で刑務所から連れ出し処刑しているけれど
史実では以下のようだったらしい
報道により減刑が伝えられると、一部州民は激昂の上、スレイトンへの報復のため知事邸へ詰め寄った。その数およそ5000人、銃やダイナマイトで武装した暴徒も含まれており、州兵の介入でようやく解散した。その後しばらくアトランタ市内は戒厳令下におかれ、不穏な状勢が続いていた。
1915年6月30日、スレイトン夫妻は州外へ避難せざるを得なくなった。ようやく帰還できたのは第一次世界大戦後のことという。退任演説で、彼は次のように州民に訴えた。「2000年前、ひとりの知事がひとりのユダヤ人を暴徒の手にゆだねた。その行為ゆえに、この知事の名は2000年にわたって呪われ続けた。今もし私が自らの義務を怠ることにより、もう一人のユダヤ人が墓の中に横たわることになれば…私は自分自身を卑怯な暗殺者と見做さねばならなくなるのだ−」
スレイトンの英断も功を奏せず、知事退任から2ヶ月後の1915年8月17日、収監中のフランクは暴徒の襲撃を受け外部に連れ出され、私刑により殺害されてしまった。実行犯らが罪に問われることはなかった。
彼の殺害には25〜28人が関与しており、その中には老獪なジョセフ・マッキー・ブラウン前知事(Joseph Mackey Brown)といった政治家が含まれていたが、フランク殺害で誰も逮捕起訴されることはなかった。
それまで休眠状態にあった差別主義者クー・クラックス・クランKKK団)を復活した(Wikipediaより)



実際の犯人はコンリーらしく
1986年レオ・フランクは特赦となったらしい
Leo Max Frank (1884年4月17日 - 1915年8月17日)31歳で死亡
61代ジョージア州知事は Nathaniel Edwin Harris(1915〜1917)
なので検事さんはこの次の62代目ジョージア州知事


トニー賞に関しては
YouTubeでPARADE 1999 Tony Awardsで検索するとトニー賞でのパフォーマンスが見られます



日本は 年齢アップ(石丸50歳 堀内45歳くらい)ちょっと熟年夫婦
でもそれだけに演技が達者で いかにも仕事だけで周りを見ない真面目人間の夫 天然お嬢様から自立した女性に変化する姿は素晴らしい
衣装が一般南部人のベージュとそこから浮いてしまっている主役の黒の対比が美しい
舞台奥の大きな木が綺麗 一緒みたい

最初から南軍戦没者追悼記念日 パレードの色とりどりの紙ふぶきが 最後までこの紙吹雪 掃除しない ピクニックの場面では草原のように見える
そういえばあの当時って面会人拘留所の中に入れるんだね
まあ、それだけに警備が甘いから?刑務所から拉致ってできるんですね 無罪にせず減刑にしたにはリンチされるからと思ってのことと伝えられていますが、、
13歳で働いていたんですね 児童労働を規制する国際条約を国際労働機関(ILO)が1973年に最低年齢条約として決めたそうですから、、
 アメリカでは2001年でもカリフォルニア州で、子どもを含む約800人の非白人系従業員が働いている事例もあったそうなので、、まだまだ、、
陪審員裁判も大事ですが、この時代背景を見ていると無罪って職業でもないといいにくそう
 日本では裁判員制度2009年から
四季メンバーが多いですね(石丸幹二 堀内敬子 坂元健児)まあ、宝塚歌劇団出身者も何名かいらっしゃいましたし、、
そういえば顔だけ黒いのなんとかなりませんかね、、皆で白人黒人両方しないと役者さんが足らないですが、首が白いと顔が汚れているみたいに見えます
ちなみにアメリカのリンチについては
 1930年代までアメリカ中で私刑が起こっており、南部では公民権運動の時代まで続いた(Wikipediaより)と出ています
可視化がないと日本の司法も怖い




怖いついでに日本の司法のあやふやさの話の本

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なおショックなことに
日本は国際NGO国境なき記者団」は2017年4月「報道の自由度ランキング」
全180か国・地域のうち、72位 先進7か国(G7)では最下位らしい
国連人権高等弁務官事務所特定秘密保護法の改正と、政府が放送局に電波停止を命じる根拠となる放送法四条の廃止を勧告しているらしい
不勉強だから、よくわからないけれど、、
日本もまだまだなのかもしれない



ついでに大阪付近のミュージカルをよくやっているホールについて比較


 兵庫県立文化芸術センター 神戸女学院 小ホール 417席
 バウホール 500席
 兵庫県立文化芸術センター 阪急中ホール 800席
 松下IMPホール 857席
 シアター・ドラマシティ 898席
 サンケイホールブリーゼ 912席(1階562席/2階306席/バルコニー44席 )
 京都劇場 941席(1階 693席  2階 248席)
 森ノ宮ピロティホール 1030席
 大阪松竹座 1033席
 大阪四季劇場 1180席(演目によりかわる)
 梅田芸術劇場メインホール 1905席(1階 1077席/2階 420席/3階 408席)
   ※オーケストラピット使用時は70席減
 兵庫県立文化芸術センター KOBELCO大ホール2001席(オペラはよくやっている)
 オリックス劇場 2400席(1階1255 2階383 3階762)
 宝塚大劇場 2550席(SS194 S1408 A475 B473)
 フェスティバルホール 2700席(1階1544 2階576 3階580)
 大阪城ホール スタンド席8928 アリーナ席4500


後日追記
ナレッジシアター(グランフロント大阪内)380席+α?
京都南座 1022席