古代の日本のチーズ 蘇をつかったチーズケーキ 飛鳥乙女

日本のチーズの歴史については奈良時代から蘇と醍醐があり、以前のブログにもかいていますが、
http://d.hatena.ne.jp/taberunodaisuki/20080704
蘇はフレッシュチーズで、製法がのこっているけれど、それを熟成させた醍醐は、製法不明との事 
奈良でこの蘇を使用したチーズケーキがありました 大変色も綺麗なお菓子で黄色 ピンク 緑色
製造元のホテルにいけば、1つ262円で買うことができ
箱買いなら通販もあるようです(奈良銘品館のサイト)
http://www.narameihinkan.com/SHOP/b06-015.html
”古く「延喜式」には、牛乳をトロ火で、7、8時間煮詰めて水分をとばし10分の1の容量とした固形状のものが蘇であるという表記が残っています。
蘇自体はおみやげとして販売されていたのですが、これをなんとか洋菓子として売りたいと構想10年。地味な見た目の蘇をなんとか明るい色あいの洋菓子にしたい。でも着色したり、何かひとつでも加えたら、蘇でなくなってしまうとの試行錯誤の果て現在のケーキが生まれました。ネーミングは作家の邦光史郎氏が「飛鳥乙女」と名付けました。”と説明がでています

これは、栗の写真

  • 飛鳥乙女 ASUKAOTOME

名称 半生菓子
栗味    原材料 バター 卵 小麦粉 砂糖 生クリーム 牛乳 栗 ベーキングパウダー

抹茶小豆味 原材料 バター 卵 小麦粉 砂糖 生クリーム 牛乳 抹茶 小豆  ベーキングパウダー
梅味    原材料 バター 卵 小麦粉 砂糖 生クリーム 牛乳 梅肉 ベーキングパウダー
製造者 橿原オークホテルさん
鳥繁産業 脱酸素剤 エバーフレッシュ入り
6.5x5x3cm  50gくらい
中身のケーキ 5.5x5x3cm   45gくらい


下面にあるかたいシートが蘇 厚みは0.3cmくらい 上面が白く 裏はベージュ
蘇とケーキはジャムのようなもので接着しているとおもわれます
下面のバターケーキは色合いが大変美しいです
黄色いのは栗味  ダイスの栗もはいっています バタパウンドケーキ〜スポンジケーキ
緑は抹茶 小豆入り 生地は抹茶だけでなくあずきの味もします
ピンクは梅 甘めで食べ終わったあとからふわーと梅の塩味と酸味がでてくるくらい 非常に上品なあじわいでした。
で、
肝心の蘇ですが、
ミルクの甘さが凝縮された ミルクのようなほんのりチーズ味のような 
かたさは割れやすいガムのような 薄いベージュ色のシート
ナイフで切るのはちょっとかたいかな、、という程度
この薄さでちょうどいいくらいです
これ以上分厚いと切りにくいし 噛み切りにくそうです






さて、Wikipediaにも説明がでていますが、いまのところはこうでています
http://ja.wikipedia.org/wiki/
蘇(そ)は、古代の日本で作られていた乳製品の一種。8世紀から10世紀にかけての頃、日本で最初に作られたチーズである。
製造方法は、延喜式の中にも記録されている(物納として用いられたことから)。また、蘇をさらに熟成・加工して醍醐(チーズ様の乳製品)も作られた。


いままでに、蘇という名称をつかったので、私が発見できているのは、
以前に芦屋にお店のあったラネージュ雪岡さんで芦屋の蘇 という名前のチーズケーキ
しかし、そのころしっかり写真をとって記録する習慣がなかったので、ブログにしっかりと記録が残っていません
現在そのお店は篠山に移転し
雪岡 市郎兵衛洋菓子舗という名前になっているそうです お店の住所がかわったので、その製品も現在では 雪岡の蘇 という名称でうられているようです
http://tabelog.com/hyogo/A2807/A280702/28033686/


さて、もうひとつの 製法のわからない醍醐についてWikipediaには以下のように記載されています
http://ja.wikipedia.org/wiki/醍醐
醍醐(だいご)とは、五味の一つ。牛乳を精製した中で最も美味しい味とされ、濃厚な味わいとほのかな甘味を持った液汁とされる[1]。乳製品としては、バターのようなもの[2]、又は現代で言うカルピスや飲むヨーグルトのようなもの、または蘇(レアチーズ)を熟成させたもの等、乳飲料・乳製品のことと考えられている[3]。


この醍醐という名称をつかったお菓子はブログに記録があります
http://d.hatena.ne.jp/taberunodaisuki/20081221
まざあぐうすさんのチーズケーキ
京都 平安の乳菓 醍醐 4個入り 


日本にもチーズがあったということは、、、ロマンですね