チーズケーキの歴史と チーズケーキの本 2

チーズケーキに関して書かれた本は まだまだありますが、、

  • カラーブックス 洋菓子天国 KOBE 村上和子 著  保育社 500円  昭和62年発行 (1987年)

洋菓子天国KOBE (カラーブックス)

洋菓子天国KOBE (カラーブックス)

この本は 神戸の歴史を知りたくて購入したのですが、どちらかというと、それぞれのお菓子の説明がメイン
チーズケーキについては 117ページにだけのっています
紀元1世紀頃ギリシャで 山羊のチーズから チーズケーキのルーツが という話と
チーズケーキは もともと オーストリア スイス ドイツのケーキであることが 記されています


かなり詳しいのが

洋菓子はじめて物語 (平凡社新書)

洋菓子はじめて物語 (平凡社新書)

吉田菊次郎 著 740円 2001年 発行

吉田氏は フランス スイスで修行し 東京渋谷で ブールミッシュを開店されたかたです
第1話 チーズケーキ物語
第2話 プリン物語
第3話 ビスケット物語
第4話 スポンジケーキ物語
第5話 タルト物語
第6話 シュークリーム物語
第7話 パイ物語
第8話 アイスクリーム物語
第9話 チョコレーツ物語
第10話 ショートケーキ物語
第11話 ムース物語
第12話 クリスマスケーキ物語
第13話 デザート物語
についてかたられています


チーズケーキについてだけでも、P9〜P21までかかれています
その他のお菓子についても 
ショートケーキのショートの意味は
ビスケットは もと2度焼きなのか
タルトとトルテは同じもの?
イギリスのプディングは日本のプリンとはかなりちがうけれど、、その関係は
フランスでは パイ生地とはいわない
などなど しらないことがいっぱい


洋菓子全般に関しての歴史についても 非常に博識で
日本の洋菓子の渡来は16世紀半ばで カステラ オベリヤス ケジャト といったチーズケーキらしきものをのぞいては ほとんど幕末 明治以降のものだということもかかれています


さて、チーズケーキの歴史について書かれていることの 抜粋ですが
世界のチーズケーキの話としては
ギリシャのチーズケーキのルーツは トリヨン という名で 子羊の脳みそもミックスされていた
ドイツでは ケーゼクーヘン ケーゼトルテ、、、
オーストリアは カッテジチーズ系の トップフェン
イタリア リコッタ
チェコは クリームチーズ系の クヴァルク
ブルガリア トゥトゥマニック
ハンガリー ルーマニア、、、、、
また、お菓子と料理の境がわからなくなっている という話もでています


日本のチーズケーキ料理本などについての歴史に関しては
本では 1873年 万宝珍書に チーズケーキの製法が
1903年の食道楽 なる本には チーズスフレの製法が
1925年には 阿住間錦にチーズパイ似ついての記述がなされ
昭和40年(1965年)代初めにカッテージチーズが 登場
40年代なかばすぎに クリームチーズが登場
そして、冷蔵設備 女性週刊誌の影響で チーズケーキが日本に ひろがっていった などなど 
よくこれだけ、資料をあつめ 研究されたものだ と思うほどの情報量が たくさん つめこまれています
ほんとうにすごい方です